家の間取りを考える

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今と昔の考え方の違い

ずっと社宅に住んでいた両親が家を建てたのはバブルの終わり頃。建築の仕事を始めたばかりの私は実家の間取りにはノータッチで、気が付いたら工事が始まっていました。私も妹もすでに家を出ていたので小さな平屋で十分。2階がないから、高齢になっても階段の上り下りがなく、掃除もしやすい。外回りのメンテナンスもしやすいとのことでした。

それから10年ほどして、嫁いだ私が家を建てることに。参考にしようと色々な話を聞いているうちに間取りについての話になりました。今の時代にはそぐわない点もありますが、昔ながらの大工さんのご意見をここでご紹介します。

両親が家を建てる時に大工さんに言われたこと。

①玄関から真っすぐに奥の座敷まで行けるようにすること。

なぜかというと、棺桶を自宅に入れる際、玄関入ってすぐ壁だと曲がることが出来ないから。棺桶が入れられないと、自宅で亡くなった際に困るよと言われたそうです。老後を考え始める年の頃だったからその通りに建てたそうです。

でも、実際に父が亡くなったのは病院。病院からすぐに移動先を決めてくれと言われましたが、実家が広いわけではなく、深夜だったこともあり、そのまま葬儀場へ移動していただきました。父は一度も家に帰ることなく葬儀を終えましたが、母が高齢ということもありそれでよかったと思っています。

実家の場合は実際に玄関から棺桶を入れることはなかったけれど、家に一度帰してあげたいと思う方もいると思うので、玄関からの棺桶を通す導線は確保した方がいいかもしれません。

②回廊があるといい。

廊下の突き当りが浴室だったりトイレだったりして、行き止まりになる間取り、ありますよね。なるべくそうならないように回廊型にした方がいいよ。とのことでした。

確かに実家の間取りも小さいながら玄関から居間、キッチン、洗面所をぐるっとひとまわり出来る間取りになっています。その時はあまり深く考えずに賛同し、我が家も回廊型にしました。

が、友達の家に遊びに行った際、回廊型ではない間取りに手詰まり感を覚えることに。。。

回廊型は玄関にお客様が来ている時でも別のルートでトイレに行けるなど、使い勝手がいいのでおすすめです。子供が小さいうちはぐるぐる走り回ってうるさいですが。。妹が家を建てる際にその話をしたところ、急遽、回廊型に変更したそうです。

③女児がいるなら床の間を作った方がいい。

実家を建てる際、女の子がいるなら床の間があった方がいいよと強くすすめられたそうです。それは結納を行うため。確かに私が結婚する時、結納を行い、その結納品を床の間に飾っていました。が、それでも会食はホテルの一室で行ったし、妹は海外での挙式で床の間は使用していない。その後は孫たちの写真が飾られるスペースになっています。

我が家を建てる際は、まだ娘は生まれていなかったけれど、温泉が大好きなので旅館を想定し、客間として床の間のある和室を作りました。しかし、年に数回来るだけのお客様のために部屋を開けておくのはどうだろう、ということになり、畳部屋を洋室に改装。その際、床の間を物入スペースに改造しました。

まとめ

我が家には娘がいますが、床の間をなくしたことに後悔はありません。その家族がどの点を大切にしたいかによって、昔ながらのよい点を取り入れたり、新たな間取りを考えたりすればよいと思います。

番外編・床材はそれぞれにメンテナンスが必要です。

昔ながらの畳も、10年ほどで張り替えが必要になります。我が家はそれもあって、10年経った際に畳からフローリングに替えました。少しお高いメンテナンスフリーのワックス掛け不要のフローリングに。本当にワックスがけは必要ないです!!ほかの部屋は1年に1回ワックス掛けをしていますが、もし張り替える機会があればおすすめです。

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