お風呂やトイレの床に数日間置いておくことの多いマット類。きれいな状態で置かれていると気持ちがよいですね。
しかし、どこかに引っ掛けて糸がほつれてしまうこと、ありますよね。パイルが飛び出たまま設置しているとくたびれた印象になってしまいます。
あなたは、マットのパイル糸がほつれた時、どのように対処していますか?忙しくて時間がなく、糸を切ったり、飛び出たパイル糸を見て見ぬふりをしたり、裏に隠して設置したりすることもあると思います。少し手間は掛かりますが、ほつれたタオルマットのパイルを修復してみませんか?
準備
マットの種類
マットには2種類あります。1つ目は1本の長い糸で構成されている毛先がループ状になっているタイプ、もう1つは毛先がカットされているタイプです。長い毛のマットは毛先がカットされていることが多く、短毛のマットはループ状が多いです。玄関ではやわらかな肌触りの長い毛のマットが使用されています。
ループ状や毛が長いマットは吸水力があります。バスマットは長い毛が多いですが、マット自体に厚みが出るのでドアの開閉がしにくくなる短所もあります。また、毛が長いと中に埃が入り込み、掃除や洗濯がしにくくなります。そのため、トイレマットは短毛でループ状が多いです。キッチンマットも同じ理由で短毛ループ状のものが多いです。
引っ掛けた際の症状
毛先がカットされているマットは、毛が抜けても一部分だけで済むのでそれほど目立たず気になりません。しかし、毛先がループ状になったマットは、一旦抜けると次々と抜けていくのでとても目立ちます。今回は、毛先がループ状になったマットを修復します。
始める前に気を付けること
引っ掛けてパイルの糸が出てしまった場合、糸を引っ張ることは厳禁です。次々とパイルがほどけてしまいます。また、糸を切ってしまうと修復出来なくなるので残しておいてください。
必要なもの
- 毛糸針
- 編み棒
- 根気
パイル糸が入る大きさの針穴の毛糸針を用意します。
編み棒は、同じ大きさのループを作るのに使います。編み物用の棒針がなくてもパイルのループと同じ太さの棒であれば何でもOKです。
簡単ですがちまちまとした作業が続くので根気が必要です。あきらめずに対処しましょう♪
修復手順
大まかな流れ
- パイルの最後の部分に針を刺す。
- 糸を針の穴に通す。
- 表に針を刺しパイル糸を編み棒に掛けた後、裏に刺すことを繰り返す。
- 糸の始末をした後、棒針を抜く。
実際の工程
まず、消失した最後のパイルの部分を見定めます。裏面でほつれた部分を見つけ出し、最後の目に針を刺します。
その後、針にパイルの糸を通し表に引き出しますが、この時強く引き抜くと隣のパイルが引っ張られ、抜けてしまいます。ゆっくりと丁寧に引き抜きましょう。
表に引き出した糸を棒針に掛けた後、再度裏に向かって同じ目に針を刺します。
次に裏から表に向かって隣の目に刺し、糸を棒針に掛けて同じ目に通して裏に出します。
同じ動作を続けて均等なループを端まで作っていきます。
端まで到達した際、裏に残った糸を処理しますが、玉結びだとごろごろしてしまいます。隣の目に刺して裏から元の目に刺すことを何度か繰り返して固定すると抜けなくなります。毛先は、端に通して隠します。
最後に棒針を抜きます。抜いた直後はループが立っていて修復箇所が目立ちますが、周りのパイルとなじませると修復箇所が分からなくなります。裏面も飛び出ていた糸がなくなり、きれいになります。
まとめ
作業に難しいところはなく簡単に補修が出来ますが、根気のいる作業です。
ひと手間掛けるだけできれいな状態を保つことが出来るので、定期的にチェックをして長く使えるようにお手入れをしましょう。
ちなみに、毛先がカットされたマットは、下地(キャンバス)に毛糸を結び付けているだけなので、同じ毛糸があれば修復可能です。大きなキャンバスがあれば玄関マットも作れます。最近では、100均の滑り止めをキャンバスにしてお好みのマットを作成されている方もいるとのこと。今度ぜひ試してみたいです。
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