ドールハウスやフィギュアなど、小さなものを見るとなぜかワクワクしてテンションが上がりませんか?自分好みのものを目にすると頭の中で妄想が膨らみ、パワーがあふれて来ます。
ミニチュアであれば、部屋に好みの家具や小物を置くスペースがない時でも気軽に飾ることが出来ます。また、小さなサイズであれば気軽に家具作りに挑戦出来ます。
今回は、小さな家具と小物でアンティークなミニチュアアートを作ってみました。自分では購入出来ない高級な家具を小さな世界で再現してみませんか?
※今回の家具は、やわらかいバルサ材を使用しています。
ライティングビューローの作業工程
作業の流れ
- バルサ材の購入。
- 作りたい家具の寸法を測る。(こまかくなくてもOK)
- 1/20で材料をカットする。
- 組み立てる。
- 色を塗る。
バルサ材の購入
バルサ材は、文具店などで販売されています。最も軽くやわらかい木材で、カットしやすく加工もしやすいので主に工作で使用されています。しかし、強度はありません。破損しやすく価格も高いので、私は難しい加工が必要な家具を作る際に使用しています。
材料のカット
私は、実際の大きさの1/20で作っています。理由は計算しやすいからです。作りたい家具の寸法を測り、その半分で作れば1/20になるので、難しく考えずに作ることが出来ます。
組み立てと塗装
カットした全てのパーツを組み立てた後、ボンドで接着します。普通の木材よりバルサ材の接着は簡単ですが、間違って貼ってしまうと剥がすことが出来ません。修復出来ないので貼る際にはくれぐれも注意してください。
乾いたら、お好みの色を縫って完成です。工作用の色付きのニスを使うと、味が出ますよ。
高級感と本物感の出し方
戸棚の扉を開閉させる仕組み
写真ではすでに組み立て途中ですが、ここまでは特に注意する点はありません。最大の山場は戸棚の扉です。
どのように開閉しようか悩みましたが、やわらかいバルサ材を使用して、両側から軸の部分に細い針金を通すことにしました。
これで本物のように扉を開閉出来ます。針金を通す際に側板に穴が開きますが、濃い色を塗れば目立たずわからなくなります。
扉の高級感を出す装飾と塗装
扉の化粧板は、バルサ材を扉の寸法よりも一回り小さくカットして貼り付けます。凹凸を付けると少し高級感が出ます。天板の角はやすりで丸みを付けます。色を塗る前に仕上げましょう。
扉に取っ手を付けて色を塗り、乾かすとより本物らしくなります。
ちなみに壁の色と家具の色がほぼ同じなので背板を付けていません。また、この扉以外は全て、目隠しの扉で開くことが出来ません。
扉にチェーンを設置してより本物感を出す
扉の開閉時に少し不安定に見えるので、本体と扉をチェーンでつなぎます。ワイヤーを丸めてチェーンを作り、扉と家具本体を繋ぐとより本物らしく見えます。
ハサミとプランターBOXの作業工程
小さく再現する際に一番大切なのは土台と構想ですが、小物も重要なアイテムです。先に小物を作り始めて、飾るスペースを後から作るパターンもありです。
ガーデン小物は、工作用のニッパーとラジオペンチ、ワイヤーがあれば簡単に出来るので試してみてください♪
ハサミの作り方
10cmほどのワイヤーがあれば、ハサミを作ることが出来ます。実際のハサミも色々な大きさがあるので、特に既定の寸法はありません。まずは作りやすい大きさで試してみるとよいでしょう。
作る手順
- 2本のワイヤーを同じ長さにカットする。
- 片方の先端を丸める。(持ち手部分)
- ペンチの平らな面でワイヤーの中央部分をつぶす。(ペンチの中央に平らな部分があればつぶしやすいです⇒写真参照)
- 同様に刃先もつぶす。(刃先を同じ方向にとがらせるようにつぶすと見た目がよいです)
- 中央をボンドで接着する。
中央部分をつぶす際は、2つとも丸めた先を同じ向きにして凹みを付けてください。片方を裏側にしてつぶした部分をはめ込んで付けると、丸めた先が逆になり、よりハサミらしく見えます。
飾り方
ライティングビューローの棚の上に置くと、全体の縮尺から見て少し大きめになりますが、それほど違和感はありません。ハサミがあることでいい感じにアンティークな雰囲気になります。
プランターBOXの作り方
市販されているプランターBOXや吊かごを参考にして同じように作ります。ガーデニングの本を参考にすると、アイディアが浮かびやすいです。
私が参考にしているのは、学研から出ている『ナチュラルガーデニング』です。10年以上前のものですが、おしゃれなガーデン小物が載っていてとても参考になります。見ているだけで創作意欲が湧いて来ますよ♪
現在、2019年版は出ていますが、2020年は出ていないようです。今後の出版に期待しています!
ワイヤーバスケット
小さな鉢をまとめて入れるかごを作ります。鉢を作った後、中に植物をセットしますが、その際、コーヒー豆のガラを土に見立てると本物らしく見えます。100均で売っている葉の素材を入れて植物を作った後、ワイヤーで作ったかごに入れて飾ります。
鉢はアルミホイルで作っています。鉛筆のお尻部分にホイルを巻き付けて作ると、同じ大きさのものが作りやすいです。出来上がったらリネン生地を敷いたかごにセットすると雰囲気が出ますよ。
吊るしタイプのかご
吊かごの本体も、本物同様に作っていきます。
かごを吊るす鎖も手作りです。少し手間ですが、1つ1つ輪を作り、つなげて作りました。
隣にぶら下がっているかごには毛糸玉を入れてみました。色がよいアクセントになっています。
まとめ
高級感や本物感の出し方は伝わったでしょうか。
家具はある程度寸法が決まっているので、実際に家具がなくてもネットで見た画像から作ることが出来ますよ。バルサ材を使えば、力作業をすることなく製作出来ます。
また、ドールハウスのように規定の寸法がないので、自由に感覚だけで作ることが出来ます。アバウトな寸法なので、それほど悩まずに小さなアイテムが作れますよ♪
ミニチュアアートは土台がなくても家具を飾るだけでインテリアになるので、気軽に挑戦してみてくださいね。
小物は、ご近所の素敵なお庭など、いつもの日常の中にアイディアが転がっています。雑誌を参考にするだけではなく、これも小さく作れるかもしれない!と考えながらお散歩するだけでもワクワクして来ますね★
コメント