布で作られた使い捨てではないナプキンのことを布ナプと言います。女性特有のセイリの時に使用します。
私は既に15年以上使用歴があります。使い始めた頃は紙ナプとの併用を考えていましたが、思っていた以上に快適でした。
こちらは、毎月の沈みがちな気持ちを明るくして乗り切りたい!快適に過ごしたい!と思っている女性に向けた記事です。布ナプについて、メリット、デメリットを交えたおすすめポイント、外出先での対応や疑問点などを紹介しているので参考にしてみてください。
ロックミシンをお持ちであれば、手作り出来るように簡単な型紙を載せています。
もう来たか・・と毎月思いませんか?
決まった周期でやって来るセイリ。
約1か月ほどの周期ですが、あっという間に来てしまいます。その度に少しブルーな気持ちになりますよね。しかし、布ナプを使うと明るい気持ちになります。
タンポンなんてもってのほか。旅行に行った時に仕方なく少しだけ使用しましたが、股の骨が割れるんじゃないかと思うほど痛くて辛かったです。紙ナプはほとんど使うことがなくなり、家に残ったままです。
布ナプのすすめ
布ナプとの出会いは第2子を出産して1年経つか経たないか、まだセイリが再開する前のことです。友人から聞いた話では、快適に1週間を乗り切ることが出来ると評判だったので、早く試してみたい!と再開を待ちわびていました。
布ナプのメリット
1.市販の紙ナプキンのヒヤッとする感触がなく、温かい。
2.生理痛が和らぐ。
3.ゴミが出ない。
4.カサカサ音が出ない。
5.何よりも、月に1度やってくる鬱が和らぐ。
紙ナプを使用して時間が経つと少しひんやりして来ますが、布ナプは温かいままです。ほっこりとした気持ちになるので、生理痛も和らぎます。
ごみが出ない点もGOOD♪1週間使っているとかなりのごみの量なので、環境にも優しいです。
布ナプのデメリット
1.使ったものを洗う手間がある。家族がいると干す場所の考慮も必要。
2.外出先での処理。(洗えないので持ち帰らなければならない)
3.もれないかという不安。(ほとんどありません)
4.少しもこもこする。
一番は洗う手間。ごみは出ませんが、自分で洗わなければいけません。しかし、漬け置きして軽く洗うだけで落ちるのでそれほど負担にはなりません。
外出先での対処方法は後半で紹介します。
布ナプを作ってみよう!
使ってみたい気持ちが先走っていましたが、まだセイリが再開していなかったので既製品の購入には至りませんでした。でも使いたい気持ちが高まり、試行錯誤で自分で作ってみました。
布選び
私の作った布ナプは、3種類の生地を使用しています。
- ネル地
- 超吸収タオル地(無ければネル地を重ねてもOK)
- 防水シート
ネル地
ネル地の素材はコットンで、表面が起毛になっています。オーガニックコットンを使用したものもあります。
直接肌に触れる部分は、ネルが一番適しています。表と裏がわかりやすいように裏地を統一。肌に当たる部分は、全てネル地を使用しています。
超吸収タオル地
超吸収タオル地は、少し高価ですが吸水力が高いです。ナプキンSとM、Lに使用しています。以前は生地として販売されていました。
残念ながら現在店頭では見掛けませんが、タオルの製品として販売されています。速乾タイプのマイクロファイバー製ではなく、吸水と書かれたタオルを使用するとよいでしょう。
手に入らなければ、ネル地を重ねて使用してもOKです。
ホルダー用防水シート
ナプキンホルダーの防水には、防水シーツが最適です。シーツの表面をそのまま使用することが出来ます。
お子様のおさがりでもOKです。しっかりとしていて漏れることもありません。ベビーベッドサイズだと、扱いやすいです。
裁断
まずは、ナプキンSと、三つ折りタイプのナプキンLの裁断。
こちらが仕上がり寸法です。ロックミシンを使い端の処理をしました。角は丸く、ナプキンSは、柄ネル地・超吸収タオル地・裏地の3枚を重ねてカットします。
三つ折りタイプのナプキンLは、超吸収タオル地・柄ネル地の2枚を重ねてカットします。
こちらはホルダーの仕上がり寸法です。羽の丸印に、ボタンを付けます。左右で裏表に付けるのを間違えないように。
左右にある点線部分は、ナプキンを挟むためのゴムを付ける位置です。ホルダーは、柄ネル地・防水シートの2枚を重ねてカットします。
縫合
ロックミシンを持っていると簡単に出来ますが、持っていない方が多いですよね。端を三つ折りにしてミシンで縫ってみましたが、ごわごわしすぎました。
ロックミシンがなくても、ミシンについているジグザグ機能でもある程度カバー出来ます。少し耐久性に欠けますが、ご自宅用であれば問題ありません。
ナプキンSは、柄ネル地+超吸収タオル地+裏ネル地の順に重ね合わせて縫合。
ナプキンLは、超吸収タオル地+柄ネル地の順に重ね合わせて、ホルダーは柄ネル地+防水シートを重ね合わせて縫合します。
縫い合わせたら、上の図のホルダーの黄色い丸の部分にボタンをつけます。ショーツの下の部分で留められるように凸のボタンを表面に、凹のボタンを裏面に付けます。
その後、ホルダーの図の点線部分にゴムを付けます。黒色のゴムだと染みが目立ちません。
ナプキンL
ホルダー
三つ折りにした状態
ホルダーに三つ折りにしたナプキンLをセット
ナプキンS
ナプキンMの裏面
ナプキンM
ゴムで折りたたんだところ
ナプキンMは、ホルダーの型紙を変形したものです。単独で使用出来るように、柄ネル地+超吸収タオル地+防水シート(薄手)+裏ネル地を重ねて縫合しています。裏の後方にゴムを付けて、使用後に表ネル地を中に折りたたんで持ち帰られるようにしました。
布ナプの使い方
ホルダーに布ナプを載せて使います。ホルダーのゴムに挟むとナプキンがずれません。
組み合わせ
量に応じてナプキンLを三つ折りにしたり、LとSを組み合わせたり出来ます。三つ折りの部分のたたみ方を変えて、肌に触れる部分を新しい面にすることも可能です。
交換時は、布ナプのみの交換でホルダーの取り外しもなく簡単に付け替えられます。終わりかけの頃は、ナプキンSですっきりと使えます。Sタイプは、セイリ以外でもライナーとして使うことが出来ます。
洗濯の方法
染みが出来たり汚れが落ちなかったりするのではないかと思っていましたが、セスキ炭酸ソーダで意外ときれいに落ちます。アルカリウォッシュが有名ですが、アルカリ性であれば大丈夫です。
洗い方
1.水である程度流す。(必ず水で!)
2.石けんを付けて軽くごしごし擦り洗い。
3.セスキ炭酸ソーダで漬け置き洗い。
しばらく放置した後、軽く水で流して洗濯機に入れて他のものと一緒に洗っています。簡単で負担になりません。
外出時はスプレーを持参
布ナプでの外出は、最初は少し不安だと思いますが、慣れて来ると気にならなくなります。ナプキンホルダーの上に三つ折りのナプキンLを載せて使う方法であれば、1・2日目の量の多い時以外、折りたたむ面を変えるだけでほとんど対処出来ます。多い時は、ナプキンを組み合わせて使用してください。
出勤時や長時間の外出時は、薄めたセスキ炭酸ソーダ入りの液体をスプレーに入れて持ち運びます。使い終えた布ナプの表面にかけて湿らせてから密閉出来るビニール袋に入れて持ち帰ります。帰宅後、上記の通りに洗うと簡単に汚れを落とすことが出来ます。
まとめ
この記事では、少しでも快適にブルーデーを乗り切りたい。布ナプは漏れないか不安。外出時はどうするの?と疑問に思っている方に向けてメリット・デメリットを挙げて紹介しました。
ロックミシンを持っていなくてもミシンのジグザグ機能で作れます。ミシンをお持ちの方は、ぜひお気に入りの柄で作ってみてくださいね。
番外編
布ナプよりも快適なものを見つけてしまった…。
それは【吸水ショーツ】です。布ナプのようにいちいちナプキンを取り換える必要がなく、サイズによっては半日穿いたままでOK。枚数をそろえる必要があり初期投資費用が掛かりますが、来ていることを忘れるくらい快適です。量が多い時は少し気になりますが。。
気になった方は、こちらの記事にてどうぞ。詳しく紹介しています。